アビシニアン

アビシニアンは最も古く知られている品種の1つですが、その歴史についての憶測と論争が続いています。 外観では、アビシニアンは、古代エジプトの猫の絵画や彫刻に似ています。 アビシニアンの顔は、リビア山猫の表情を残しています。

イギリスに於いて固定化されたアビシニアンの、原産国がエチオピアだということを、耳にされた方も多いと思います。 実際のところはアビシニアンがエチオピア原産とされる書類等はなく、イングランドのショーに出品された最初のアビシニアンがその国から輸入されたと報告されているのが理由だと言われています。

遺伝学者による最近の調査は、アビシニアンで最も納得のいく起源がインド洋の海岸と東南アジアの地域であることを示します。 実際、最も初期の定義可能なアビシニアンは、オランダでまだライデン動物学的な博物館にある剥製の展示です。 この野生の猫は、小さな野生の猫の展示品のサプライヤーから1834-1836年頃に購入され、博物館の創設者によって「Patrie、domestica India」とラベル付けされました。 品種としてのアビシニアンはイギリスで固定化されましたが、インド洋の主要な港であるカルカッタで、植民者や商人が立ち寄った結果であった可能性があります。 <参考文献>Abyssinian Profile

アフリカ大陸にあって、豊かな自然が手付かずで現存する大地エチオピアに於いて、主にティグライやアムハラと呼ばれる民族が居住する地域、アビシニア高原にあったのが、アビシニア王国です。現エチオピアで発祥したとされる猫がアビシニアンと命名された由来です。

アビシニアンの突然変異で長毛の子が生まれたことから、固定化されたと言われている猫の名もアビシニアの隣国ソマリアから「ソマリ」と名付けられました。